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1968年の発売以来、「りんご貯蔵クーラー」は生産者の高い支持を受け急速に普及していった。外気の温度変化に影響されることなく、温度と湿度を一定に保つという、当時としては画期的な発明品だった。 |
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ある日のこと、当時東弘電機(株)の社長だった須藤惇は、知人からもらった酒をたまたま研究用のりんご冷蔵庫の中に保管した。ちょっと冷やして後で飲もうかと思っていたところ、その後すっかり忘れてしまい、そのまま長年放置されることとなった。 |
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月日は流れ、それから10年ほどたったある日のこと。惇はふとその酒を思い出し、りんご冷蔵庫から出して飲んでみた。すると、なんとも、まろやかで飲みごこちのよいお酒に変わっているではないか。これを知人に飲ませると、瞬く間にその旨い酒のうわさは広がり、近所の評判になった。 |
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惇はその後、この経験をヒントに研究を重ね、温度と湿度との微妙な調整により、通常10年はかかる酒の熟成を1〜3年で行い、しかもその味は今までにない、まろやかな味に仕上がる、新しい熟成方法をあみ出した。そしてこの方法で熟成した酒を、故郷の津軽弁にかけて「ずずっと飲める酒」“ZUZU”と名付けた。 |